手仕事の多い、オーガニックのパン。
農場のパン屋で勉強しながら見習い期間を過ごします。(週3 勤務で週2 学校)ゲゼレを取得した後、フランクフルト市内のパン屋で職人として就職し、技術の習得を目的に週5で 勤務していました。技術の習得といっても、どれくらい手仕事が多いのか、いい材料を使っているか、カスタードクリームひとつとっても、出来合いの場合と自分で作る場合とで大きく違い、卵も市販のものなのか、農場にいる鶏のものを選ぶかなど、どういったところを大切にしたものづくりをしているかという点で変わってきます。何からどういうふうにできてくるのか、どんな理念でつくるべきなのかを知るための3年間を過ごし、その中で手仕事の多いパン屋さんは、大体がオーガニックのパンを作っていたということに気づきます。
フランクフルトのパン工房で働く
ドイツでは、伝統的なパン作りにおいて、ライ麦や天然酵母(サワー種)の使用が一般的で、オーガニックの基準を満たす材料を使うことで、より健康的で風味豊かなパンが作られます。小坂さんのパン屋さんも、このオーガニックの基準を満たす材料を求め、北海道産小麦、ライ麦、ドイツ産ディンケル小麦は全て玄麦(げんばく)で仕入れて自家製粉しています。本場ドイツの味を守りながら、農薬不使用で栽培されている能美市の特産品でもある国造ゆずを組み合わせたパンも販売しています。

お店で販売している品々の一部 ① ラウゲンゼザムブレッツェルとラウゲンブレッツェル ② 能美市特産の農薬不使用で栽培されている国造ゆずを組み合わせたゆずブレートヒェン ③ ロッゲンモント ④ メアコーンブロート ⑤ ディンケルフォルコーンブロート. ⑥ レーズンフォルコーン ⑦ オーガニックライ麦粉80%、オーガニック小麦粉20%の配合のパンロッゲン80 ⑧ オーガニックフルーツだけで作られたジャム(輸入品)
あらためて実感する、
能美市の自然環境からの恩恵。
小坂さんが、松が岡にお店を出したのも、自然環境が大きく関係しています。ドイツの森林管理官が著し、全世界で100万部のベストセラーになった「樹木たちの知られざる生活」※の中に「森に入って、葉の茂る天井、いわゆる“林冠”を見上げてみれば、誰にもわかることがある。通常、木は、隣にある同じ高さの木の枝先に触れるまでしか自分の枝を広げない。隣の木の空気や光の領域を侵さないためだ。一見、林冠では取っ組み合いが行われているように見えるが、それはたくさんの枝が力強く伸びているからにすぎない。」と記されていますが、松が岡にはこのような森が存在し、小坂さんのパン工房の周りの木々を見上げてもそのことを多分に感じることができます。
自然に囲まれた中での生活を通じて、食べること、寝ること、働くこと、子を育てることといったルーティーンワークの中にも、日々の季節の変化を感じ、森の生きものと共生していくことによって、心にやすらぎがうまれます。そのための環境を提供してくれる場所が故郷の能美市であり、松が岡だったのです。

愛犬と

朝の工房では、お子さんがお母さんのお手伝い?

土日にはご近所の方はもちろん、県外からもお客さんが来店されます。

小鳥のさえずりが絶え間なく聞こえる場所にお店があります。
オーガニックドイツパンの店
ブロートルーフ ビオベッカライ
能美市松が岡5-29
0761-48-4679
営業時間:10時~16時
定休日:水曜日・木曜日