能美市では、「スマートインクルーシブシティ構想」の一環として、ドローンを活用した新しい物流システムの検討を進めています。
本ページでは、ドローン配送の目的や現在の取り組みについてご紹介します。
なお、この取り組みは実証実験の段階であり、実際の運用には至っていません。
ドローン配送とは

ドローン配送とは、無人航空機(ドローン)を使って、荷物や物資を運ぶ仕組みです。
道路事情や人手不足の影響を受けにくく、買い物支援や医療品配送、災害時の物資輸送などへの活用が期待されています。
能美市におけるドローン配送の目的
これまで物流は主に陸路に依存してきましたが、深刻化するドライバー不足により、持続可能な物流の維持が難しくなってきています。
また、能美市は豊かな自然に恵まれる一方で、中山間地域を抱え、交通インフラが整いにくいという地域特性があります。
こうした状況を踏まえ、ドローン配送の実現によって次のような課題解決ができないか検討しています。
買い物支援の強化
「お店が遠い」「交通手段がない」といった理由で日常の買い物に困っている人に生活必需品を届けることで、暮らしの利便性を高めます。
持続可能な物流インフラの構築
既存の物流網だけではカバーしきれないラストワンマイル(最終拠点から配達先まで)の課題をドローンで解決し、持続可能で効率的な物流システムを構築します。
医療品・支援物資の安定供給
医師や薬剤師の訪問が難しい地域や、災害時に道路が寸断された場合でも、必要な医療品や支援物資を届ける手段を確保します。
地域の新しい仕事や技術の広がり
ドローンを活用したサービスが広がることで、地域における新しい事業や技術活用の可能性が生まれます。
現在の取り組みと進捗
能美市では、将来的なドローン配送の社会実装を見据え、実証実験や具体的なルート整備に向けた検討を進めています。
ドローン配送実証実験の実施(令和6年3月28日)
令和6年3月28日に、株式会社NEXT DELIVERYと連携し、物流専用ドローンを活用した配送の実証実験を実施しました。
実証実験では、物流用途に特化して開発された専用ドローン「AirTruck」を使用しました。この機体は、最大5kgまでの荷物を運ぶことができ、最大20kmの飛行が可能です。
今回は、買い物が不便な地域へのフードデリバリーを想定し、カレーのチャンピオン辰口店から車でこくぞう里山公園まで商品を運んだ後、そこから北陸先端科学技術大学院大学のグラウンドまで、ドローンで配送しました。
実証実験の結果、片道約5.5kmの距離を約12分で配送することができました。この区間は徒歩では約40分かかる距離であり、ドローン配送が移動時間の短縮に有効であることを確認しました。
なお、現時点では実証段階・検討段階の取り組みであり、すぐに利用できるサービスではありません。
今後も、実証実験で得られた結果を踏まえながら、安全性や運用方法を確認し、市民生活に役立つ形でのドローン配送の実現に向けて検討を進めていきます。
ドローン配送ルートの整備
実際の運用には至っていませんが、中山間地域へのドローン配送を想定したルートの検討を進めています。
整備した配送ルートは現時点で11ルートあり、オープンデータとして公開しています。
| 整備した11の配送ルート |
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オープンデータは以下のサイトからご覧いただけます。
KMLデータをダウンロードいただき、Google Earthなどの地図サービスにインポートすることで、地図上に配送ルートを表示することができます。